認知症疾患医療センターについて
認知症疾患医療センターでは次のことを行なっています。
認知症に関する専門医療相談
認知症か別の疾患かの診断に迷われた場合や、認知症と身体疾患等を合併している場合など、診断や治療方針に悩まれた場合のご相談をお受けします。
認知症原因疾患を特定する鑑別診断
MRI、CT、脳血流シンチなどの画像診断や脳波、頚部血管エコーなどの検査を行い、臨床心理士による認知機能検査を行います。
神経内科医師や精神科医師が診断し、治療・看護・介護方針の選定を行います。
周辺症状と身体合併症に対する急性期対応
「認知症ではないかと心配」初期診断、初期対応を行います。
身体合併症や、「急に怒り出す」「暴言・暴力」「被害妄想や幻覚等」お困りの状態等について緊急時は、協力医療機関と連携を図りながら対応します。
地域包括支援センター保健・医療・福祉などの関係機関との連携
認知症本人や家族を支えていくために地域における保健医療機関や介護保険事業所、おたっしゃ本舗、行政の皆様と連携を図っていきます。医療から介護、介護から医療へと円滑に連絡・調整を行います。
各種研修会の開催
かかりつけ医、認知症相談医研修
認知症の診断・治療の最新情報や事例をとおした研修会を開催します。
介護関係者への研修など
認知症疾患に関する様々な研修会を行い、地域における認知症疾患の保険医療水準向上をはかります。
認知症医療に関する情報発信
認知祖疾患医療センターでは認知症に関する情報の発信や、地域の方たちへ向けた啓発活動も行っています。
センター長ごあいさつ
私が佐賀大学神経内科部門に赴任した後、佐賀県における認知症対策に取り組み、佐賀大学医学部附属病院において初めて物忘れ外来を開設し、精神神経科、放射線科、認知神経心理分野と共同で認知症の診断と治療を本格的に始動しました。また、2011年12月1日付で佐賀県認知症医療疾患センター運営事業が開始されました。
同附属病院が県の基幹センターとしての役割を担い、患者さんと家族が安心して暮らせる地域医療を目指しています。
アルツハイマー型認知症をはじめとする認知症疾患を、診療科を超えた開業医の先生、急性期・慢性期病院、介護施設とネットワークを介して情報を共有し、地域医療に貢献したいと考えております。
センターの歴史
平成23年12月 | 基幹型認知症疾患医療センターとして事業を開始 |
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平成24年4月 | 「物忘れ外来」を開設 |
平成23年12月に佐賀県の認可を受け、基幹型認知症疾患医療センターとして事業を開始。平成24年4月から「物忘れ外来」を開設、神経内科、精神神経科医師が診療担当し現在に至っています。
佐賀県では「認知症疾患医療センター」として4か所の医療機関が指定を受けています。認知症高齢者の方が、住み慣れた地域や自宅で安心して暮らすことができるよう、認知症の早期診断から適切な介護まで、医療と介護の連携を図りながらご本人とご家族を支援します。